私が現在住んでいるブリスベンでの学校生活について、経験を交えながら紹介します。



学校入学準備について
学校が始まるまでに準備しておきたいもの
- 制服:ポロシャツ、短パン、スカート、ブラウス、ワンピース、トレーナー、帽子など
- 学校指定の文房具/ノート:細かくサイズやページ数が、決められていることがあるので要注意
- 通学用黒い靴:指定はないが黒い革靴という学校もある
- ランチボックス/水筒:保冷タイプのランチバックが主流
- 通学用リュック: 学校によって指定の通学用カバン/リュックがある
ランチボックや水筒、リュックは日本から使っていたものを持ってきて、周りの子どもがどんなものを使っているか観察してから購入することもできます。
学校によっていろいろ決まりが違います。購入する前に、必ず学校に問い合わせをして確認してください
公立の小学校に関する基本的情報はこちらを参考に↓
モーニングティ(Morning tea)
オーストラリアの学校では、朝10時半くらいにモーニングティ(morning tea)というおやつの時間があります。
これは、学校に限らず、会社や大学などでも必ずある朝食と昼食の間にあるティータイムです。先生達は、この時間にお茶を飲んでクッキーやフルーツなどの軽いものを食べます。
学校に行くときは、ランチと別にモーニングティ用の食べ物を用意します。日本の小学校になれていると戸惑う習慣です。
子どもたちは、コーヒーや紅茶は飲まないので、小さいスナック菓子、持参したフルーツ、野菜スティックなどを食べます。お腹が空いていれば、この時間にランチを食べてしまう子どもいます。
娘が通った小学校は、モーニングティ、ランチ、アフタヌーンティと3回食べる時間があったそうです。
常に現地の子供は、スナック菓子やアイスを食べているみたいなので、体が大きくなるのに納得です。

お弁当箱の中に、切っていない人参が1本だけ入っている子がクラスにいたようで、娘は衝撃を受けていました。
ランチ
学校で給食はありません。

普通は、家で作ったサンドイッチや、あらかじめ購入しておいたパンなどを持参します。
娘の小学校の教室には冷蔵庫がありました。ハムなど長時間暑いところに置いておくのが心配な場合は、そこに入れておきます。学校によってないところもあります。
冷蔵庫がない場合保冷タイプのランチケースに保冷剤と一緒にランチをいれます。
ランチボックスを使う人もいますが、うちは保冷タイプのランチケースにラップに包んだサンドイッチ、パックのジュース、フルーツなどを直接入れていました。
食事は教室ではなく、中庭の広場のようなところで食べます。基本教室は飲食禁止みたいです。

ハイスクールの後半では、サンドイッチばかりで飽きてくるので、ライスと豚の生姜焼き豚の角煮など日本ぽいランチを、もって行くことが多かったです!
タックショップ
学校にはタックショップという売店があります。アイス、ジュース、スナック菓子、クッキー、サンドイッチなどを販売しています。
イメージは販売するだけの売店よりも、もう少し食堂に近い感じもあります。タックショップで働いているのは、生徒の親か卒業生の親が多いです。
実際に中では、オーブンで温めるピザやポテトフライ、バーガーなど暖かい食べ物も作っています。
食堂のように座って食べるところはないので、購入したものを、校庭のベンチなどに持って行って、他の生徒と一緒に食べます。
ランチが毎日用意できない親にとっては、ありがたい存在です。
でも、小学生でも、学校でアイスクリームなどが買えるのは、親としてあまり嬉しく無いですね。
日本では、飴玉1つでも学校に持っていくとこが許されないので、子どもは喜んでいました。
ランチを自宅から持って来ない日は、数に限りがあるのでランチ休憩までに、タックショップで予約を入れておく必要があります。
小学生低学年の場合は、紙のランチ袋に商品名を書き、お釣り無いようにお金を入れて子供に渡します。

事前の予約を忘れると、ランチタイムに売り切れてしまう場合があります。
買えなかった場合は、袋入りのスナック菓子がランチになってしまう場合もあります
教科書
小学校では教科書はありませんでした。先生が配るコピーで勉強していました。
ハイスクールでは、分厚い教科書数冊が1年間貸し出されました。

コロナパンデミック以降は、タブレットも貸し出しされているようです
。
小学校の授業


小学校は、8時50分頃(学校によって異なる)にベルがなります。
それまでは、教室には入ることは禁止されていて、中庭みたいなところで静かに待っていなければなりません。
英語の学力は、低学年では、それほど難しいことは習っていなかったので、英語がわからなくても何とかなりました。
教室に椅子や机があるのですが、なぜか床にあぐらをかいて座ることも多かったです。
授業中手を挙げるときは日本のように手をパーで挙げるのではなく、指を一本たてて挙げます。
先生の採点は、間違いは×ですが、正解は〇ではなく✔で表します。日本から来て初めて見た時に、✔ばかりだったので、間違いだらけか⁈と、びっくりしました。
日本のように毎日の宿題はありません。そのため学校から帰ってきたら全く勉強しません。のびのび外で遊んでいました。

親子留学中は、小学校3年生で日本の勉強の遅れも気になりましたが、友達と英語で遊ぶことも勉強だと思って、あえて何も言いませんでした。
高学年は、第二言語も習い始めます。授業を座って聞くだけでなく、自分で調べたり、まとめたりする課題がでていました。
6年生で移住した次女は、親が手伝わなければ追いつけないレベルでした。その中でも、算数だけは日本の方が進んでいたので、文章題以外は、問題なくついていけました。
体育の授業は、体操服はなく制服のままやっていました。制服と言ってもポロシャツにショートパンツという姿だったので、走り回るのは問題なかったです。汗をかいてもそのまま1日を過ごします。
学校の先生
☆小学校
日本と同様に、基本的に担任の先生が、ほとんどの授業を教えていました。
音楽と第二言語は、担当の先生が別にいました。
お母さんが働いている学校に自分の子どもを通わせていることはよくあります。この子ども達は、朝一緒にお母さんと登校して、3時に終わるとまた一緒に帰っていきます。
校内でも普通に先生のことを『おかあさん』と呼んでいます。
生徒のお母さんが担任だということもあります。ひいきしないのか、気になります。。。
3時を過ぎると、先生はさっさと帰ってしまい。学校には事務所の人以外はほとんど人はいなくなります。。
それを考えると、日本の先生方は、よく遅い時間まで頑張って働いておられると思います。
3時を過ぎると、すぐにトイレにも鍵がかけられてしまいますので、ゆっくりしていると行きそびれます。

学校に行き初めたころ、トイレに行くタイミングを外した娘は、
3時に終わってからゆっくりトイレに行こうと思っていたらしいのですが、どこのトイレもすでに施錠されていました。
親子で近くのショッピングセンターまで、急いで車を走らせた経験があります。
☆ハイスクール(中高)生
教科ごとに先生が変わります。
不思議なことに、ハイスクールの先生の免許を取るのにQLD州では2教科の資格を取る必要があるみたいです。例えば、数学と理科、英語と社会などです。

娘の体育の先生は、日本語も教えていました
全員ではないですが、小中高に共通して、クリスマスの時期になると、先生にプレゼントをあげるのが習慣になっています。
小さなチョコレートやクッキーを渡します。先生も普通に『ありがとう』と言って受け取ります。日本で公立学校の先生に、品物を渡すなんて考えられないですから、びっくりしました。
1日欠席した先生が、翌日にみんなに言った休んだ理由は、『昨日は舌ピアスをあけるために休みをとりました!』でした。
そんな理由で休んでしまえるオーストラリアは、ある意味すごいです。
掃除の時間
日本の小学校、中学校では普通にある、掃除の時間はありません。
掃除業者の人が学校内を掃除をします。自分たちで掃除をしないので、子どもたちは教室やトイレを汚しても気にしないことが多いです。
トイレは、教職員用ときっちりと分けられていて、職員用には鍵がかかっているので、生徒は使うことはできません。

職員が使いたくなくなるほど、生徒のはトイレを汚すのでしょうかね
放課後
☆小学生は学校が3時に終わり、その時間に親が学校まで迎えに行かなくてはいけません。
学校によってはスクールバスがありますので、それで帰ってくることはできます。ただ、一人で留守番はさせることはできないので、誰かが家にいる必要があります。
私の住むクイーンズランド州では12歳以下のこどもだけの留守番は、違法です。
共働きや、ひとり親家庭で3時のお迎えができない場合は、小学校内のアフタースクールケアというところで有料で、見てもらわなければいけません。
日本のように勝手に放課後、運動場で遊ばすことはできません。
☆中高生になると急に自由になり、学校帰りにスーパーに寄ったり、ショッピングセンターで買い物したりできるようになります。
電車やバスで、勝手に行って帰ってきてくれるので親も楽になります。
日本であるような部活動はありません。スポーツなどは帰ってから習い事として通います。
ビフォースクールケア(Before school care)
アフタースクールケアは放課後ですが、ビフォースクールケアは、その名の通り学校が始まる前に預かってもらえるところです。
学校内で預かってくれる場合と、学校まで徒歩圏内の保育園で預かってもらう場合があります。
どちらも有料です。保育園は朝6時から開いているので、小学生も朝6時から預かってもらえます。
学校が始まる時間になると保育園から先生と生徒が並んで学校に登校します。
オーストラリアの仕事の始まる時間はとても早いです。そのため、日本では珍しいですが、学校が始まる前に出勤するお父さんお母さんも多いのです。
職種にもよりますが、朝6時就業のところもたくさんあります。スーパーも平日は朝7時から開いています。

朝早いのに慣れると、日本のスーパーが朝10時まで開かないことにビックリします
学校行事
昼間の行事もありますが、夜の行事も意外と多いのがオーストラリアです。
日本の小学校も経験していますが、夜に出かけていくことなど1度もありませんでした。
オーストラリアでは、共働きの家庭も多いので、親ができだけ参加できるように配慮されているのではないかと思います。
運動会(小学校)

日本のような運動会の練習もなく、当日に、走ったり飛んだり。ゲームをしたりと、スポーツ大会のような感じでした。
見せるためではなく、子どもたちが参加して楽しい運動会です。
チームによって色分けされていて、自分が所属するのチームの色のT-シャツを着て参加します。T-
シャツは各自が家に持っているのもで大丈夫でした。
運動場に、ホットドッグやジュースなどを売る出店が少し並びますので、当日食べ物を学校で調達できます。
広々とした運動場なので、日本の運動会のように場所取りする必要もないです。
ディスコディ

夜の7時くらいから学校に集まって、音楽に合わせて踊ります。小学生が少しおめかしして夜出かけられるので、子どもたちは嬉しいようでした。
パフォーマンスディ
学芸会または文化発表会的な行事で、これもまた夜にありました。
小学校低学年は夕方4時から、高学年は6時から9時まででしたので、夕飯を食べてから行きました。
学校行事ですが、ソーセージや、コーラなどのソフトドリンクを、入り口で販売していました。
夜に学校行事があることや、飲み食いができるということは、日本と全く違う点です。
さすがに、食べながら見ている人はいませんでしたが、ジュース飲みながらの観賞は普通です。
低学年の発表は見ていないのでわかりませんが、高学年は、オーストラリアの歴史を、順番にミュージカルのような感じで、歌ったり、踊ったり。みんないろいろな衣装を着て、楽しそうにやっていました。
きれいに、揃っているわけではないですが、本人たちは楽しそうにやっているので、見ている私たちも、楽しい気分になれました。
さらに驚きは、保護者が各パフォーマンスの後に、盛り上がったときにする指笛を吹いたり、奇声??を発したりします。
ただの拍手だけでは物足りないということです。

確かに、盛り上がりますが、日本人の私には、ちょっとびっくりです
スクールキャンプ

学校によって違うますが、高学年になると1泊2日~2泊3日のキャンプがあります。日本でいう林間学校や修学旅行みたいなものです。
親子留学中、Year4でブリスベンの小学校からサンシャインコーストにバスに乗ってキャンプにいきました。娘は日本でいうとまだ小学校3年生の年齢。親から離れて集団生活するにはちょっと早いかな、と思いました。
当日に緊張のため、お腹が痛くなってバスに乗ることができませんでした。キャンプ代は支払い済みでしたが、欠席することにしました。しかし、先生から『後で来る気になれば来てもいいよ』と言われました。私が車で連れて行って、いやなら一緒に帰ってくることを条件に行く気になりました。
実際に、行ってみると楽しかったのと、不安が吹っ飛んだようで、普通に施設で宿泊して、翌日みんなと一緒にバスで帰ってきました。
現地ではカヌー体験やアーチェリー体験など野外のアクティビティがあったみたいです。

すべて英語だし、どんなところに泊まらせられるかわからない。もし、いやなところでも帰れない、という不安があったみたいですね
水泳大会(中学高校)
学校にプールがないので、近くの公共のプールを貸し切りで行われます。強制ではないので、泳ぎたい人だけが参加するという、ゆるい感じの大会でした
アワードディ(小学校/ハイスクール)
1年の締めくくりとして、成績の良かった子や、学校に貢献した子供たちが、表彰される日(Annual Award Night)です。
☆小学校
娘が通っていた小学校では以下の基準でした。
- Gold Awards 算数・英語の両方で成績がA、さらにほかの教科で3つ以上のAがある
- Silver Awards 算数・英語のどちらかの成績がA、さらにほかの教科で3つ以上のAがある
- Bronze Awards 1つの教科でAが1つ以上ある
そのほか、スポーツや、コーラス・楽器などで学校の行事に、貢献した子供などなどの表彰式でした。
学校No1とNo2みたいな感じでね
その子供は、商品券30ドル、50ドルを、それぞれもらっていました。
学校で勉強を頑張れば、金券がもらえるということで、勉強をがんばるのでしょう。
学校No1、No2の生徒2人ともお母さんが、この小学校の先生だったことです。先生の子どもということでプレッシャー感じて、大変だったと思います。
お母さんは、自分が先生であることも忘れて大喜びで、写真撮りまくっていたのは印象的でした。

子供に「よくやった!!」と学校でハグとキスしているのは、日本人の私にはカルチャーショックでした
☆ハイスクール
ハイスクールでは、もう少し大人の雰囲気でした。
成績の基準はわかりませんが、Gold/ Silver /Bronze Achievementと Gold/ Silver/ Bronze Citizenshipがありました。
小学校と違い立派な盾がもらえました。

卒業式
☆小学校


最終日の夕方から卒業式がありました。午前中に終了式があり、夕方から卒業パーティでした。ドレスは用意していましたが、みんなおめかしするらしいと聞いて、慌てて当日飛び込みで美容院でセットしてもらいました。
踊ったりしゃべったり楽しいパーティでした。親も参加して、見ることができました。
プロの写真屋さんもいて各家庭ごとに写真を撮ってもらえたのでいい記念になりました。
☆ハイスクール

卒業パーティーは夕方からでした。当日は、女の子は同じ学年の男の子からパートナーとして誘われます。
別に付き合っているわけでもないのですが、一応近くにいて一緒に写真を撮ったりパーテ会場のテーブルで隣に座ったりします。
全員ではありませんが、男の子がブートニア(胸につける花)とお揃いの花を、パートナーの女の子にリストブーケ(腕につける花)としてプレゼントしてくれます。
卒後業式では日本のように一人ずつ舞台で卒業証書を受け取ります。式が終わるとパーティ会場に移動します。
その時にほとんどの生徒が、ハイヤーを友達と数人で予約して迎えに来てもらいます。何台かはリムジンもありました。

公立のハイスクールですが、みんなドレスアップして派手な卒業式でした
小学生の習いごと

オーストラリアの習い事で耳にするのは、体操 バレエ、ドラマ(演劇)、スイミング、ホッケー、サッカー、テニス、ビアノ、バイオリン、ギター、乗馬、公文です。
ドラマはセリフを覚えたり人前で話すことの練習になるようです。
ピアノやバイオリンを習いに行っているお友達は、学校の授業を抜けて別の場所に習いに行っていました。スイミングも学校にプールがなかったので、希望者だけ、クラスを抜けてバスでスイミングスクールに習いに行っていました。
それを見て、こちらの人は学校の授業はそれほ重要ではないのだと思いました。親も放課後にわざわざ連れて行かなくてよいので楽ですね。

日本人は、週1回日本語補習校に行っている人もいます
小学生の誕生日当日
特に低学年の間は、誕生日当日や前後の日(当日が週末の場合)に、クラスのお友達に配るカップケーキやクッキー、ケーキなどを持っていくことが多いです。みんなで食べて祝ってもらいます。
買う場合もありますが、子どもが喜びそうなキャラクターのカップケーキや着色料のすごいカラフルケーキを手作りするお母さんもいます。

オーストラリアでは、原色やレインボーカラーのアイシングしたあまーいケーキが人気です。
日本人には色も甘さも、ちょっときついですね…..
最後に
日本と比べると、かなり学校というものの概念が違うように感じます。学校は【子どもが学ぶ場】というより、【先生が働く場所】という印象をうけました。
それが良いか悪いかは別として、日本の教育を見てきた私の学校に対する常識はひっくり返りました。
学校を欠席するのは、どこか悪のような感じがしますが、オーストラリアでは、遊びのため、習い事のために平気で欠席させます。先生も、自分の旅行の予定が入れば、普通に学期の途中でも休んだりします。
初めは、カルチャーショックでしたが、今では、日本がまじめすぎるのだろうな、っという感覚に落ち着きました。
コメント
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