せっかく海外に来たのだから、現地の人と距離が縮めたいと思う人は多いと思います。その方法としての一つはホームスティはでしょう。近くなる分いいことも悪いことも出てきます。
ホームスティのメリット&デメリットについて、私の経験を混じえて説明します。
メリット
〇 学校や保育園の後、家に帰っても、英語を話/聞くことが多くなるため、英語力が伸びる
せっかくオーストラリアに滞在しているので、できるだけ英語に触れる機会が多く持ちたい方が多いと思います。家の中で親子だけになると、どうしても日本語で話をしてしまいます。24時間の英語シャワーは英語耳を作るために効果的です。
〇 自分の子どもと同じ学校に通っている生徒がホストファミリーにいると、小学校でサポートしてもらえる
ホストの子どもが同じ学校にいれば、英語が分からなくて不安になってる子どもが安心できる場合があります。通学も一緒にできるので、親も安心ですね。ホストの子どもでなくても、オーストラリア人は大人も子どもとても親切で、困っていると助けてくれますので、それほど心配はないです。
〇 オーストラリアのリアルな生活が見られる
実際の家庭に入るので、その家族の習慣やしきたりが良く理解できるようになります。ただし、それぞれの家庭によって様々なので、子どもにいい影響も悪い影響も与える可能性はあります。
〇 親は食事を作ったり、買い物に行く必要がなくて楽ちん
毎日の献立を考えるのは大変ですから、何もしなくてよいのは母親にとって嬉しいですね。夕飯のあとは、ゆっくり本を読んだりテレビをみたり自分の時間がたっぷりできるので、独身のころに戻った感覚になりました。
〇 ホストファミリーに、わからないことがいろいろ聞ける、アドバイスがもらえる
初めてのオーストラリア滞在の場合は、電車の乗り方や、スーパーでの買い物の仕方などなど、気になることは、なんでもすぐに聞けるので助かります。
〇 家や庭のメンテナスをしなくてよい
シェアハウスやコンドミニアムでも、家のメンテナンスはありません。私のホームスティの場合は、掃除もほとんどすることはなかったです。洗濯以外は、ホストがすべてしてくれました。
〇 ホストファミリーと仲良くなれれば、帰国後も友達関係が続く
これは、最大のメリットにもなりえます。日本に帰国後も友達であれば、お互いに日本とオーストラリアを行ったり来たりして、日本に住んでいながら、英語環境を続けるのが容易にる可能性があります。

実際に、友達はホストファミリーと大変仲良くなり、日本に帰国後も付き合が続いています。
親子留学後の翌年には、小学生の子どもを単身でオーストラリアに送り、同じホストファミリーで数か月単身留学させていました。

デメリット
● 当たり外れがあるので、行ってみないとわからない
経験上、家族に問題がなくてもそのほかの原因で、滞在継続が無理になることもあります。
良い人たちで、お掃除が苦ってだったり、衛生観念がずれていることもあるから、住んでみないとわからないのが現実です。
● 語学学校のホストファミリーは、ビジネスとしてやっている人もいるので、お金にシビアな場合がある
例えば、水を大切にするので、【シャーワーの時間が3分以内と言われる】【洗濯は1週間に1回とか決まっている】などの話も聞いたことはあります。←この問題は、シェアハウスでも同じようにあります
● シティから離れたところの家庭が多いので、語学学校までバス/電車の移動がある
通学に時間がかかったり、電車/バスが時間通りに来ないことは日常茶飯事なので、遅刻することもあります。語学学校の生徒は、公共交通機関の学生料金が適応されないので、交通費は高いです。
● 2~3食付だが、食事が口にあわない/文句は言えない
質素すぎたり、脂っぽいメニューが続くこともあります。たまに、家族全員ファーストフードのこともあります。食事が家族とは別メニューという話も聞いたことがあります。
● 子どもの嗜好品は、自分で買う必要があるので意外とお金がかかる
好き嫌いの多い時期の子どもなら、出された食事を食べずに、夜にお腹を空かすこともあります。勝手に冷蔵庫の中の物は食べにくいので、自分でヨーグルトやフルーツを買ってきて、冷蔵庫に入れさせてもらいました。自分で買ったものは遠慮なく食べれたので、精神的には楽でした。
● 子ども同士の性格が合わなくて、トラブルになることがある
小さい子ども同士の喧嘩はそれほど問題ではありませんが、小学校になると関係が修復が難しいこともあります。その場合は、どうしても自分の子どもが我慢しなければならない状況が多いです。
● とにかく気をつかう
他人の家なので、四六時中気を使いました。子どもがいると、特にうるさくしないようにとか、きれいに食べるようになど、様々な悩みは尽きません。
小さい子ども同伴のホームスティ受け入れ先が、少ないことも問題です。
オーストラリアでは多くの家庭が、犬または猫を飼っています。日本で動物に触れる機会があまりなかった場合は、子どもにはとてもいい経験になります。
また、逆に動物アレルギーなどがあると、ホームスティできる家庭の選択肢がずっと狭くなるのも事実です。

小さい子どもが一緒にいる場合は、夜中のおねしょが気になるところです。ホームステイ先のベッドでおもらしすると困りますし、クリーニング代も高くつきます。
小学生になっていても環境が変わるとおねしょしちゃった!という話も聞きました。

私は念のため【おねしょシーツ】を日本から持参しました。
私の親子ホームスティ体験はこちらから↓
最後に
素敵なホストファミリーに出会えば、オーストラリアで本当に楽しい時間を過ごせると思います。
ただ、仲のよい友達同士でも長く一緒に住むと仲が悪くなる、と言われているように、長く生活を共にするとお互いに、嫌なところも出てきます。
まして、他人の家で生活するためには、相手に合わせる必要があります。食生活のクオリティはどうしても譲れない【強い思い】がある人には向かないです。
逆に、【郷に入っては郷に従え】で、他人に合わせられる人は、向いているかもしれません。
自分の性格と子どもの性格は、ホームスティに向いているか考えて決めてくださいね。
