オーストラリアに住んでしばらくすると、シェアハウスではいろいろトラブルも多いし、やはり自分でユニットや家を借りたいと思い始めると思います。
実際に家を借りるときの方法と、家賃以外に実際にかかる費用などについて説明します。
リース契約は半年以上の場合がほとんどなので、帰国までの日数が6か月~1年ある場合にのみ、賃貸物件を検討してください。
契約期間以前に退居する場合は、違約金が発生しますので、ご注意を。
家の探し方と借り方
自分の名義で家を借りたい場合は、インターネットで探すのが便利で簡単です。
よくつかわれるサイトはRealestate
Rent のページから希望の地域のポストコード(郵便番号)を入力して探します。
気に入った物件があれば、【Request an Inspection 】からインスペクション(内覧)を申し込みます。
内覧で希望の物件が見つかれば、申し込みをします。
ここ最近は、QLDに賃貸物件の数が減ってきているので、競争が激しいです。
そのため、すぐにほかの人に決まってしまいますので、お気に入りが見つかればできるだけ早く申し込むことが大切です。
申し込み後、不動産会社の審査ががあり、それに通って初めて賃貸契約を結ぶことができます。
仕事をしていなくても、預貯金がある程度あれば、借りられるようです。
借り主の人物調査のために、不動産会社が連絡できる紹介者/推薦者が必要な場合が多いです。家賃の保証人ではないので、家賃の肩代わりなどではないと思います。可能なら学校の先生や、職場の上司に頼んでみてもいいかもしれませんね。
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家賃以外にかかるお金
ボンドについて
オーストラリアで家を借りるときは、ボンドという保証金を払います。たいてい家賃の4週間分になります。
退去時に、問題がなければ戻ってくるはずですが、いろいろ文句をいわれて、差し引かれて一部戻ってこない場合もあります。
このお金は、不動産会社でも大家でもなく、政府の機関が管理しているお金です。
悪質な不動産会社に、不当に請求された場合は、この機関に直接申し立てできます。しかし、実際のところは、話は聞いてくれますが、積極的に解決はしてくれないので、あてにならないです。
ボンドを全額返してもらうために注意する点~入居時~
不動産会社もあらかじめ内部のチェックをしていますが、完ぺきではありません。
初めから壊れていたり、割れていたところは、入居時のチェックシートに記入して不動産会社に提出しましょう。あわせて写真も撮ってデーターを渡しておきましょう。
住むのに支障がある場合は、修理してもらってください。
これをきちんとしておかないと、入居期間に壊した、割ったとみなされ、退去時に修繕費を請求されるか、ボンドから差し引かれます。
ボンドを全額返してもらうために注意する点~退去時~
入居前から壊れていたところでも、直すように言われることがあります。その時は、証拠写真と、提出したチェックシートを見せて、修繕を拒否しましょう。
大掃除をしないとボンドは戻ってこないので、完ぺきに掃除はしましょう。住んでいる間に汚してしまった壁やブラインドまで細かく見られます。
壊した個所は、自分たちで修理したり、ペンキを塗ったりしないと、これもボンドからひかれます。
庭の雑草などもチェックするので注意が必要です。
退去時に、プロによるカーペットクリーニングは必ずしなければなりません。領収書を見せる必要があります。
ブロードバンド(インターネット)
自分で家やユニット(アパート/マンション)を借りた場合は、インターネットがないと不便なので、真っ先にインターネットを契約したいですね。
オーストラリアではまだADSL が主流です。
新築の家でなければ、すでに固定電話の回線がひかれているので、回線工事不要で、モデムを置くだけでインターネットが使用できます。
日本で光回線を使っていたので、ADSLは遅いと思っていました。
しかし、実際はサクサク動くので、全く問題ありません。止まることなく映画、ドラマも普通に見られます。
かけ放題の固定電話とセットでお得な設定になっている会社もありますが、最近は携帯電話だけで固定電話は使うことがないため、インターネット契約のみで問題ないでしょう。
私は、4年間固定電話を契約していませんが、特に生活に支障はありません。ちなみに現在、DodoのADSLインターネット使い放題で契約をしています。
テレビでYoutubeやNetfilxを延々と見ても、3~4人で携帯、パソコンを同時に使っても全く問題ありません。支払いは月々$65です。(2022年1月現在)Dodoは契約期間も設定されていないので、解約も自由です。
以前、Telstraのインターネット契約していましたが、過剰請求されたり、引っ越しの際に手数料を取られたり、契約期間の設定があり不便でした。
【TPG】は安い広告をよく見かけますが、ネット上での評判はあまり良くないようなので、気を付けましょう。
携帯電話やインターネットは契約期間が設定設定されていると、サービスに不満があっっても、解約手数料がかかるので、基本料金が安くても結果的に割高になる場合が多いです。
英語があまりわからないなら、なおさら契約期間の設定がない(No lock-in contracts)ものを選ぶのが無難です。
電気/ガス
わたしの住むクイーンズランドについてのお話になります。
ほとんどの会社で、電気と都市ガスの両方の契約できます。入居時に不動産屋から一通りの申し込み先の連絡先はもらえる場合が多いです。英語に自信があれば、ネットなど安い会社を見つけて申し込む方がお得です。
比較する場合は、オーストラリア政府が運営するこのサイトが便利です。
ユニットは、オール電化が多いですが、一軒家やタウンハウスでは、
- オール電化(キッチン電気コンロ、電気給湯器)
- キッチンガスコンロ、電気給湯器
- キッチン電気コンロ、ガス給湯器
- キッチンガスコンロ、ソーラーホットウォーターシステム
など家によって様々です。
電気代はソーラーパネルがあると、かなり安く抑えられます。
参考までに、我が家は、ソーラーホットウォーターシステムとガスコンロで、ほとんど電気は使わないはずですが、月に100ドル強の電気代を支払っています。
ガスは、家によって都市ガスが引かれている場合と、プロパンガスを使用しているの場合があります。
電気代、ガス代は使用人数によって、地域によって、契約する会社によって違ってきます。
プロパンガスは45キロのボトルが家の横にに2つ並んでいます。このプロパンガスのボトルは、電気会社とは別になります。ガスボトルの配達料含め、費用は1本$120 ~$155 になります。
このボトルもキッチンだけなら、半年以上持ちますが、ガス給湯器を使っている場合は45キロ1本は、半年持たないかもしれません。
入居後、使用したガスのボトルが、1本空になった時点で、新たにガスボトルを注文する必要があります。ボトルを配達してくれる会社は、入居時に不動産会社の人が、注文する会社を教えてくれます。
2本中の1本のガスボトルは、入居時は必ずフル(未使用)になっています。使いかけのガスは、残り僅かなのか、ほとんど使用していないものかどうかは分かりません。
退去時に使いかけのボトルと、フル(未使用)の状態のボトルを必ず1本残していかなければなりません。
それを忘れると、ボンドから新しいボトル代をひかれることになります。その時は、実際に自分でオーダーするよりも割高になるので気を付けてください。
水道
ひと昔前は、賃料に水道代が含まれていました。最近では、基本料以外の実際に使った金額だけを請求されるようになりました。
不動産会社が、計算をして請求してきますので、家賃と同じ口座に振り込むことになります。
そのため改めて、水道会社と契約する必要はありません。
そのほかの費用
庭のメンテナンス
家を借りたいる間は、3か月に1かくらいのペースで、不動産会社の人が家をチェックしに来ます。家々の中はもちろん、庭も調べます。
庭がなくても家の周りの雑草はきちんと取り除いて、おかなければいけません、芝生があれば芝刈りもしなければ、注意されます。自分で、芝刈りや、雑草抜きをしない場合は、人を雇って奇麗に保つ必要があるので、費用が掛かります。
ユニットで庭がない場合や、タウンハウスで庭のメンテナンスが、家賃に含まれている場合は気にしなくて大丈夫です。
プロフェッショナルクリーニング
ボンドのところでもお話しましたが、退去時に住んだ期間に関係なく、クリーニング費用がかかります。
カーペットの部屋があれば、必ずカーペットクリーニングが必要です。1~2部屋で100ドルから200ドルくらいは予定しておいた方がいいです。
家具付きの家を借りた時はさらに、ソファークリーニングや、ベットマットレスクリーニング代もいります。
動物がいると、ペストコントロール(害虫駆除)も必要です。
退去時にレシートを見せなければ、ボンドから差し引かれますので、必ず領収書を取っておいてください。
終わりに
自分で家を借りるとなるといろいろ手続きもあり、手間もかかりますが1年以上住む予定であれば、検討してみるのも良いでしょう。
入居時と退出時は、いろいろ厄介ですが、住んでいる間は、一番快適な生活になるこ事は間違いないです。
家賃以外にかかるお金も多いので、家賃だけで選んでしまうと、後で後悔することにもなりかねませんので、注意してくださいね。