何が親子留学をする気にさせたのか?
もともと、私自身がずっと中学生から英語がペラペラになりたいとずっと思っていました。
思ったことを、英語で言うことができない自分にもどかしくなっていました。
それなりに努力して細々と英語の勉強をしていたのすが、なかなか英語力は伸びませんでした。
子どもには苦労せずに英語を話せるようになって欲しいと願っていました。
こちらに私が実践した英語教育について記事にしました。
母親の英語が上手くなれば、子どもに家で英語で話しかけができる事ができる!という単純でバカげた発想からでした。
当時何かで読んだ本には、8歳までに子供に英語をたくさん聞かせないと、英語耳にはならないと書いてありました。
子どもの英語耳+母親の英語向上のためには、海外に行くのが一石二鳥だと思いました。
英語がそれほどしゃべれるわけでないのに、小さい子ども2人を連れて、果たして海外で暮らすことができるのか?
旦那さんを残して母子で海外留学して、世間が認めてくれるのだろうか?
20年前の当時は、まだ【親子留学】という言葉の認知度はかなり低く、まったくの未知の世界でした。
親子留学準備スタート
そのころ同じマンションに住む【英語すきのママさん】が、夏休みを利用して【親子留学】に行ってきたと聞きました。
『えっ、主婦が子供連れて留学していいんだ。。。』とその時は正直びっくりしました。
そこから、ネットサーフィンの日々がはじまりました。
当時は【親子留学】で検索すると、旅行会社のプランしか見つかりませんでした。
ご近所のママさんは、旅行会社を通じてオーストラリアに親子留学に行ってきたと言っていました。
金額もそこそこするので、まずは主人を説得しなければいけないと思いました。経済的にも助けてもらう必要がるので、この難関を突破しないと前に進みません。
近所ママさんの話から始めて、『あの人も行ってきたらしいから、私も子どもを連れて行きたい』と申し出ました。予想外に、『えっ、1年くらいならいいよ』と逆に1年の留学期間を、主人側からオファーしてくれました。
私は数週間の親子留学のつもりだったのですが、『いきなり1年くらいならOK』と言われて、逆にびっくりしました
大失敗!ハワイ親子留学計画
そこから、さらにいろいろ調べ始めました。
ちょうどその時、ネット上で知り合った人が、『お友達(日本人)が、ハワイで親子留学のビジネスを始めようとしているから紹介しましょうか?』といってくれました。留学先で日本食が手に入りやすくて、暖かく比較的安全なハワイに行きたいと思っていたので、お願いしました。
実際に、その次の夏休みに家族で下見旅行でハワイに行きました。現地でお会いしたその方は、親子留学に詳しい訳でもなく、子どもがいる訳でもなく、『ハワイに住んでいるから、斡旋のビジネスでもしたいな!』くらいのレベルだったので、少しがっかりしました。
彼女は車も持っていなかったので、保育園見学には、私たちが借りたレンタカーで行かなければいけませんでした。
まだおむつをしていた下の子(1歳半)は、その保育園では、『おむつが取れないと預かれないよ』と言われました。そのため、来年の留学までには、いろいろ探しておきます、と彼女に言われました。
日本に帰国してから、彼女にハワイ親子留学の手配をお願するするには、いろいろ不安があったため、ハワイ行は中止したいと、お伝えしました。実際に留学の手配は何もしてもらっていないけど、2日間の数時間(トータル4、5時間)を私たちに付き合ってもらったので、その費用は支払いたいと申し出ました。返事は、費用は『10万円』を予定していると言われました。
紹介してもらった人なので、値切ることもできず、満額10万円を振り込みました。それは、もう20年前の話です。
結局、次回ハワイで親子留学する時は、無料で斡旋しますと言われました。でも、もう行かないとお伝えしたのですがね….
大きな転機
ネットサーフィンしていると、ある方の親子留学のブログにたどり着きました。運命の出会いでした!
彼女は、離婚しシングルマザーで、娘さんと二人でオーストラリア、ブリスベンで親子留学している人でした。日々の生活のことなどを時々アップしていました。
そのブログのコメント欄で、数人の方のコメントを見つけました。
『妻と子供たちが親子留学します』とご主人の書き込みや、『いまオーストラリアで親子留学しています!』『これから行く予定です!』などなど。
それを見て、オーストラリアなら、子どもが小さいけど、何とかいけそう!!っと思いました。
当時は物価も安く、日本円が強かったので、費用もそれほど高くないことが分かりました。
現在はびっくりするくらい高くなってしまいましたけどね
留学先を決定
運命の出会いのブログで、気持ちはブリスベン固まりました。
安易な方法で情報収集して、決定してしまいました。やはりリアルタイムの親子留学現地情報が入ってくるのは、心強かったです。
皆さんが利用している語学学校に行くことを決め、早速申し込みをしました。すべてはスムーズにいったつもりでした。その語学学校を通じて行った方は、皆さんそこそこ満足されているようなので、安心していました。
結局、ふたを開けてみると、旅行会社にブリスベン親子留学パッケージをお願いすると、私が申し込んだその語学学校が、現地の手配をすることが分かりました。
短期親子留学の実際と通学
初めてのオーストラリア大陸に到着。夢と希望をいっぱいで、空港に幼い娘2人を連れて、降り立ちました。
ホストマザーのお迎えで、親子留学生活が始まりました。
ホームスティのトラブルで、2泊でその家を飛び出し、モーテル生活に。
理由は こちら↓
モーテル生活
シティから一駅離れた、モーテルで、2段ベットとシングルベットのある部屋でした。トイレ、シャワーは共同。可でもなく不可でもない住まいですが、網戸があったのは救いでした。
共同のキッチンがありましたが、まともな料理はできる環境でなかったので、スーパーで買ってきた調理済みのものを食べていました。
当時一番困ったことは、下の娘(2歳半)が予想以上に歩くのが遅かったことです。
モーテル→徒歩→小学校→徒歩→電車駅→ 徒歩 保育園→ 徒歩 →語学学校
朝、モーテルから長女、次女を送り届け、その足で私は語学学校に9時に到着しなければいけないというハードスケジュールでした。
大人の足で10分から15分の距離を数か所、2歳児を歩いて連れまわすのは、一苦労。ほとんど歩くときは、抱っこでした。
2軒目ホストファミリーとの生活
ファミリーは良い人達で、お家も小さいですが快適でした。
しかし、ホストファミリー宅からの通学がさらに、大変になりました。
家→ 徒歩 →最寄り駅→電車→ 徒歩 →小学校→ 徒歩 →電車→ 徒歩 →保育園→ 徒歩 →語学学校
この時ばかりは、もういらないと確信していたベビーカーを持ってくるべきだったと、大変後悔しました。
さすがに、見かねた語学学校の校長が自分子どもの使わなくなったベビーカーを貸してくれました。
それでも、移動距離は長いので、これもまた、見かねた2件目のホストマザーが1日10ドルで、長女だけ車で学校まで送ってくれることになりました。
お金はかかりましたが、かなり体力的に楽になりました。
3歳までのお子さんが一緒で、車を購入する予定がない場合は、軽いベビーカー持ってくる事を強くお勧めします!
この短期留学中に、翌年の長期留学の学校・保育園の予約と下見、校長面談、滞在予定のお家見学まですべて終わらせました。
長期親子留学実際の生活と通学
住まい
滞在先は、オーストラリア人宅の完全独立した、キッチン、バスルーム付きの離れ(グラニーフラット)を1年間借りました。
光熱費、インターネット、家具、家電すべて込みでした。洗濯機だけは母屋の物を借りる必要がありました。
ブリスベンの学校についての記事はこちら↓
このお家は、10エーカーの広大な敷地の真ん中にポツと立っている立派なお家でした。周りは何もなく、ただただ森でした。
東京ドーム位の広さを想像してもらえればいいと思います
時々、カンガルーに庭で遭遇することが多々ありました。
タウンウォーター(水道会社か供給される水)が通っていなかったので、雨水を大きなタンクのためてフィルターを通した水を生活に使っていました。
飲み水にもできると言われましたが、ちょっと不安があったので、飲み水はお店で買って使っていました。
シャワーの水は、なんとなくヌルヌルしていたので、シャワー後、あまりきれいになったような気がしませんでした。晴天が続くとすぐにタンクの水が空っぽになるので、水を節約することにとても気をつかいました。
また、この森の中ので暮らすには車購入は必須でした。到着した翌日に、中古車屋で即購入しました。
通学
基本車移動でしたが、子どもが2人いるとやはり、送迎、特にお迎えが大変でした。
語学学校3時に終了→次女を保育園お迎え→長女を小学校お迎え→帰宅
語学学校が3時に終わり、保育園に寄った後、小学校の3時のお迎えがどうしても間に合いません。大家さんのオーストラリア人が1週20ドルプラスで、彼女の子どものお迎えのついでに、私の長女の学校にも立ち寄って連れて帰ってくれていました。
そういう点では、大家さんがいろいろサポートしてくれましたので、助かりました。
そして、私が彼女の息子を私の長女と一緒に、朝は学校まで送り届けるようにしていました。
家→長女小学校ドロップオフ→大家さんの息子小学校ドロップオフ→次女保育園ドロップオフ→語学学校9時スタート
大家さんとの関係
完全にプライバシーが守られていても、洗濯機が自由に使えないこと、水を節約しなければいけなかったことで、気をつかいました。
親の年も近く子どもも小さくてちょうどよい話相手になり、それなりに仲良くしていました。夕飯のBBQに誘ってもらったり、誕生日会に呼んだり呼ばれたり。一緒に遊びに出かけることや、お互いに子どもを預けることもしていました。
決定的な何かはないのですが、居心地の悪いことも少なからずありました。家を借りているという立場のため、どこか対等でない関係になっていたように思います。
はっきり思ったことを言うオーストラリア人と、私が気を遣いう典型的な日本人だったのもあったのでしょうね
お金に細かいのもちょっとっと気になりました。慣れてくると、お互いに、いやなところが見えてくるから、仕方ないです。やはり人の敷地に1年住むのは、長すぎると思いました。
最後に
というわけで長くなりましたが、これが経験した親子留学です。
いろいろな人のサポートと、お金の力を借りて、なんとか無事に1年の親子留学を終えることができました。
ヤッパリお金を払うといろいろスムーズに事が運ぶなぁ、という感想です