赤いバナナを見たことはありますか?
オーストラリアに来て、自分がバナナを育てることになるとは、想像もしていませんでした。
初めてできた自家製バナナが黄色ではなく、赤色でいた。今回はこの珍しい赤いバナナについておはなしします。
赤いバナナ
今年初めて花が咲き、実がつきました。初めてバナナの花を見たのですが、こんな形だとは知りませんでした。いかに自分が無知だったかわかりました。スーパーに並んでいるバナナには花はないし、自分で調べない限り、普段の生活でお目にかかることのできない花だと、実感しました。
実をつけたのはオーストラリアの季節では涼しくなりはじめる秋でした。秋と言ってもQLDは、昼間はまだまだ暑く半そでで過ごせる気候です。今はバナナの時期なの??と思い調べましたら、バナナに旬はないとのこと。ただ、日本の国産バナナぼ旬は7月~9月です。
今年初めて花ができ、実がなったのですが、なんだか色がおかしい。バナナって緑じゃなかった?
なんと、うちの木は、赤いバナナ(Red Banana)の木でした。苗を購入したときは種類はわからず、とりあえず裏庭に植えました。友達、知り合いのバナナの木は、背丈くらいでも実がなっていたのに、我が家の木は上に伸びるばかりで一向に実をつけなかったので、不思議に思っていました。やはり普通の黄色いバナナじゃなかったからですね。
バナナの木は、一度花が咲いて実がなると二度と花は咲かないそうです。でも、タケノコのように横からどんどん新しい芽がでてくるので、永遠に場所を移動しながら育つのです。それも知らずに植えたので、横のオレンジの木やマンゴーの木に、いずれぶつかってしまうかもしれません。
切り落とした後、写真のように吊るしておくと長持ちしました!新しい発見です。
我が家のバナナの木は、4年目にして高さ5メートルを超える大きさになり、初めて実をつけました。待ちくたびれたよ(笑) 20㎝くらいで購入したバナナの苗ですが、現在は屋根より高いバナナの木になりました。
赤いバナナの特長と黄色いバナナとの違いは?
中身は普通のバナナと同じですが、切った中心は少しオレンジかかった色でした。味はクリーミーで黄色いバナナより甘かったです。オーストラリア人のお年寄りに聞いても、皆さん口をそろえて、聞いたことも食べたとこともないとのこと。調べたら、オーストラリア原産ではなく東南アジア原産のバナナのようです。皮は写真のように赤紫色で、熟してくると少し黄色く見える部分も出てきました。フィリピンではモラードバナナと呼ばれ、黄色のバナナより高値で取引されるようです。
*ネット上の記事で 赤いバナナは2年に1回しかできないというのを読みましたが、我が家のバナナは昨年5月に初めて収穫し、その後も花が咲き実がなり1月現在でも食べきれないバナナを友人に配っています(笑)
赤いバナナは栄養価は、黄色いバナナと同様にビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく含まれているので、美肌効果・貧血予防・熱中症予防・便秘予防などさまざまな効果が期待出来ます。さらにいろいろな種類の糖を含み、それぞれ体内に吸収される速度が違う為、血糖値の上昇が緩やかになり、脂肪を溜め込むことを防ぎ、ダイエット効果も期待出来る食品のようです。
あえて比較すると
- 黄色いバナナよりビタミンCが多く含まれ、抗酸化作用も高い。
- GIが黄色いバナナより低いため、赤いバナナはより甘いのに、血糖の上昇をさらに緩やかにしてくれる(GIとは食後血糖値の上昇を示す指標でグライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で GIは、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、摂取2時間までの血液中の糖濃度を計ったもの)
- βカロチンが黄色のバナナの5倍ある。これが皮が赤くなる理由のようです。
熟した赤いバナナはさらに甘くなります。熟してシュガースポットが出てきたバナナはポリフェノールの含有量が高くなり、強い抗酸化作用があり、活性酸素を取り除く働きがあるため、アンチエイジング効果が期待できるのは嬉しいです。日本で見る通常バナナ熟する前に切り落としますが、うちのバナナはゆっくり木で熟していくので、収穫後はすぐに食べられます。
希少価値の高い種類のようですが、日本でも青果店や通販サイトでフィリピン産の赤いバナナは購入可能なようです。オーストラリアに来られるときは、日本よりは手に入りやすと思いますので是非お試しください。
バナナの花

あまり知られていませんが、バナナの花は食べられます! このぶら下がっているのがバナナの花です。不思議な形ですよね。自分の庭にバナナができるまで、バナナの花があるなんて考えもしませんでした
バナナの花はスーパーフードだそうです。嬉しいことにカルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなどミネラルが豊富で、ビタミンC、A、E、さらに食物繊維も豊富に含まれています。
医学的な効果もみられるようで、月経不順、血糖上昇抑制、癌や心疾患の予防、アンチエイジング、バクテリア抑制などなどいろいろな効果もあるようです。
ただ、残念なことに、今回は初めて見るバナナ花に驚きどうしたものかと、切り落とした後裏庭に放置して、皮がむけて散らかりだしたので、捨ててしまいました
皮がどんどんむけてタケノコみたいだな、っと思いました。
嬉しいことに、なんと最近2つ新しい花が咲き、実を付け始めました。今は、6月でオーストラリアはこれから寒くなります。寒い時期にバナナが実るなんて なんだか不思議です。
まとめ

体に良いバナナ。庭で無農薬有機栽培でできたバナナは安心安全です。
農場のような庭ではなく、少し広めの庭があれば、オーストラリアでは簡単に野菜やフルーツが自宅で作れます。子どもに与える食べ物は、できるだけ良いものを選びたいですよね。
オーストラリアQLDの魅力を、こちらにその目で是非見に来てください。日本で見ることのできない光景を、珍しいフルーツを、子どもと一緒に体験していただきたいです。

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