オーストラリアの歩行者用信号機


歩行者用信号機は、緑と赤のみで、日本と同じで黄色はありません。
日本では、歩行者用信号が赤に変わる前にお知らせするのは、緑の点滅ですが、
オーストラリアは赤の点滅です。
場所によって、完全に赤になるまでに、残りの秒数をカウントしてくれるところもあります。
緑→赤の点滅→赤の順で変わります
赤の点滅では渡り始めてはいけません。もし、信号無視と見なされれば、高い罰金を取られます。
信号が緑に変わったときに、日本と同じく、視覚障がい者が、渡るタイミングがわかるように、音がなります。
日本では「カッコウ」や「とうりゃんせ」などの、心地よい音をよく聞きますね。
オーストラリアでは、機械的な、不気味な音ですが、これには、実は深い意味があるようです。
音は、ピッーピッー、キュン、トトトトという感じですね。(音付き動画を下に載せています)
歩行者用信号機の音について
信号が赤の間、待つ音は2秒間隔に鳴るように作られていいます。
信号が緑になって渡る時には、1秒間に8回の音が鳴り、素早く渡るよう促す音になっています。
直感的に急いで渡るように設計されているということです。
異常に早い緑信号
緑→赤の点滅までの時間が、めちゃくちゃ短いです。
そして、赤の点滅→赤になるまでの時間の方が長いです(笑)
自宅近くの信号を、調べました。
緑 7秒→ 赤点滅 13秒 → 赤
走らないと必ず渡っている途中で赤点滅になります。
赤点滅になったからといって、走る必要はありません。安心してください。
すでに渡り始めている人は、まだ時間があるので、ゆっくり歩いても渡る余裕はあります。
点滅してからでも余裕で、渡れる時間があるので、日本人は渡り始めがちですが、オーストラリア人は立ち止まって、次に緑になるまで待ちます。(ただし、シティ内では点滅でも走って渡り始める人は多いです)
信号を待つことに、イライラを感じないのは、のんびりしたオーストラリア文化がよく表れています。
のんびり文化なのに、信号の変わる速さだけは、ものすごく速いのは笑えますね。
この大きな押しボタンには、秘密がありました。
周囲の騒音を取り込むマイクが内蔵されていて、周囲のノイズよりよく聞こえるが、うるさくなりすぎない音にするために、3段階の音を使い分けて、調節しているそうです。
障がいのある方にやさしい配慮
ボタン全体に振動を送り、ボタンに触れた時に、振動を感じることで、視聴覚に問題がある人でも安全に渡るタイミングを、判断できるようになっています。
また、視覚障がい者のために、ボタンの上の矢印は、どの方向に渡るための信号かを、大きく表示し、見やすくなっています。
矢印ボタン上には、盛り上がっている矢印もあり、全く見えない人でも触れてわかるように工夫されています。
最後に
障がいのある方にやさしい国と言われる、オーストラリア。
なんとなく見過ごしている身の回りの物にも、配慮がされているのは、素晴らしいと思います。
オーストラリアで生まれ育った人も、意外と知らない人が多いですね。
このボタン、なぜかみんな連打します。連打しても待ち時間は短くなりません!
私もわかっていても、つい3回ぐらい押してしまいます(笑)